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Netflix + Warner Brothersの市場シュア

NetflixによるWarner Brothers(WB)の買収が発表されている。共に大きなシェアを持つ会社であり、合併によるインパクトは大きい。事業内容は映画、テレビ、ストリーミング、それにコンテンツであり、それぞれの市場でのシェアを見てみる。

The-Numbers.comによると、映画興行売上におけるWBの2025年のシェアは21.8%で2位である。1位はDisney(22.6%)、3位はUniversal(18.2%)である。WBの昨年のシェアは13.5%で3位であった。Netflixも映画配給をしているが、儲けるためではなく、作品をアカデミー候補にするためであり、本数は少なく、公開地域、期間もて限定的である。2025年の劇場公開した映画は2本で、シェアは0.3%でしかない。2社を一緒にしても、シェアは増えない。

ストリーミングではNetflixは大手であるが、視聴時間のシェアではYouTubeがトップである。Nielsenによると、テレビでのストリーミングサービスの視聴時間におけるYouTubeのシェアでは2025年11月では12.9%で1位、Netflixは8.3%で2位であった。3位はDisney+、Hulu、ESPN SelectとUnlimitedを持つDisneyで4.7%のシェアである。Warner Brothers DiscoveryのHBO MaxとDiscovery+の合計シェアは1.3%しかなく、9位である。Netflixの買収にはHBO Maxは含まれるが、Discovery+は含まれない。HBO Maxのシェアを1%としても、YouTubeに追いつくことは出来ない。HBO Max加入者の多くはNetflixにも加入しており、NetflixにWBのコンテンツが加わっても加入者数は大きくとは増えない。

テレビ全体での視聴時間(放送とストリーミング)のシェアでは、YouTubeが12.9%でトップである(Nielsenのデータ)。2位はDisney+等のストリーミングに加え、ABC、ESPN、FX等の放送チャンネルを持つDisneyで、10.5%のシェアがある。3位はCBS等を持つParamount(8.9%)、4位はNBCUniversal(8.8%)で、Netflix(8.3%)は5位である。6位はFox(8.1%)で、Warner Brothers Discoveryは5.3%で7位である。Netflixが買収で得るのはHBOチャンネルだけであり、CNN、TNT、TBS、Discovery等の放送チャンネルは買収前にスピンオフされるので、WBを得ても、Netflixのテレビ視聴全体におけるNetflixのシェアは大きく増える訳では無い。

NetflixによるWB買収のインパクトが大きいのはコンテンツ事業である。Nielsenのテレビ視聴時間におけるシェアはチャンネル、あるいはストリーミング・サービスがベースであり、コンテンツの需要ではない。Warner Brothers Discoveryの映画、あるいはTV番組はAmazon、Roku Channel等、他社のサービスでも配信されている。Parrot Analyticsによると、テレビ番組におけるコンテンツの需要のシェアではDisneyが18%で1位、Warner Brothers Discoveryは16.2%で2位である。3位はParamount(10.9%)、4位はNetflix(9.9%)、NBCUniversal(9%)である。Warner Brothers Discoveryの16.2%のシェアの内、何%がスピンオフされるDiscovery系にであるかは不明だが、半分以上はあることは確実で2社の合計はDisneyを抜く。

Netflixのオリジナル番組は増えているが、コンテンツ需要におけるシェアはは増えていない。これは、Netflixのオリジナルの殆どはNetflix内だけでの配信であり、他社のようにライセンスをしていないからである。NetflixによるWarner Brothers買収の最大の影響はNetflixがコンテンツのライセンス販売にも参入することかも知れない。

 

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