AIブームによる部品不足がWLAN市場に混乱をもたらす恐れ
カリフォルニア州レッドウッドシティ発
通信、セキュリティ、ネットワーク、データセンター業界の市場情報を提供するDell’Oro Groupが発行した「無線LANの5年予測レポート」最新版によると、Wi-Fi 7の普及率は2029年にピークに達すると予測されており、これは2013年のWi-Fi 4全盛期以来の急成長率となる。
Dell’Oro Groupのリサーチディレクター、シアン・モーガン氏は以下のように述べている。
「企業によるWi-Fi 7の購入は2025年初頭から急増している。主要ベンダーはすべてこの新技術のフルポートフォリオを揃えており、価格も異例なほど低水準だ。ただし、AIブームによる部品不足がWi-Fiベンダーに影響を与え始めれば、低価格は長く続くとは限らない。現在、一部のWLAN製品のリードタイムは不安定だ。ベンダーが「部品不足」というモグラたたきゲームに勝利出来れば、健全な市場成長が見込まれる。そうでなければ価格上昇や受注残の増加、更にはパンデミック後の市場の混乱が再び起こる可能性すらあり得る。」
その他のハイライト:2026年1月版
- Wi-Fi 7の収益成長は今後3年間継続する見込み。
- Wi-Fi 8の2028年売上予測が上方修正された。
- 無線LANベンダーによるM&A活動が市場集中をさらに促進する可能性がある。
- ソフトウェア収益は市場全体よりも速いペースで増加すると予想される。
レポートについて
Dell'Oro Group の「無線LANの5年予測レポート」は、企業向け屋外および屋内市場、無線 LAN コントローラーを完全かつ詳細にカバーし、以下の無線規格別にメーカーの収益、平均販売価格、出荷台数を表にまとめている:
802.11bn(Wi-Fi 8)、802.11be(Wi-Fi 7)、 802.11ax(Wi-Fi 6および6E[6GHz])、802.11ac(Wi-Fi 5)Wave 1対Wave 2、802.11n、および過去のIEEE 802.11規格。企業市場は、クラウド対オンプレミス管理、および世界のマクロ地域別に予測している。
