カリフォルニア州レッドウッドシティ発
通信、セキュリティ、ネットワーク、データセンター業界の市場情報において信頼される情報源であるDell’Oro Groupの最新版「SASE(Secure Access Service Edge)とSD-WANの四半期レポート」によると、SASE市場は2026年第1四半期に前年同期比(Y/Y)21%成長し30億ドルを超えた。 当四半期の結果はSASEが戦略的なプラットフォーム投資であることを改めて裏付けた形となり、企業はクラウド経由のセキュリティ、ブランチオフィスの近代化、AI時代のポリシー制御を、同じ購入プロセスの中で同時に資金投入している。この傾向はアーキテクチャの1つの要素に限ったものではなく、SASEはより速いペースで成長した一方で、SD-WANはブランチオフィスネットワーク移行の基盤としての役割を果たした。
Dell’Oro Groupのエンタープライズセキュリティおよびネットワーキング担当シニアディレクター、マウリシオ・サンチェス氏は以下のように述べている。
「AIの台頭によりSASEに関する議論は、アクセスや検査から、ガバナンス、データ保護、エージェントやマシントラフィック制御へと移行しつつある。前年同期比21%増という数字は、SASEが将来のAIリフレッシュサイクルを待つことなく、AI導入によって生じる初期のセキュリティとネットワーク要件を既に吸収しつつあることを示している。」
その他のポイント:2026年第1四半期版 SASEとSD-WANの四半期レポート
- セキュリティ・サービス・エッジ(SSE)の売上高は前年同期比22%増加し、購入企業のニーズはWebやプライベートアクセスに止まらず、SaaS制御、データ保護、AI利用のガバナンス、エージェントポリシーへと拡大している。
- アクセスルーターの売上高は前年同期比10%減となった。これは、企業がスタンドアロンのルーティングから、SD-WANオーバーレイ、セキュアブランチCPE、およびSASE対応のブランチプラットフォームへと移行し続けているためである。
- Cisco、Palo Alto Networks、Fortinet、Cato Networks、Versa Networksは、SD-WANとSSEの両方が収益源として重要な役割を果たす、最もバランスの取れたSASEサプライヤー上位10社としてランクインし続けている。
- SASEは2026年も二桁成長を続けると予測しており、SSEファーストの導入が依然として最も一般的な導入起点となり、SD-WANはブランチの近代化、ソフトウェアの追加導入、およびブランチセキュリティの刷新によって支えられると見込んでいる。
レポートについて
Dell’Oro Group「SASE(Secure Access Service Edge)とSD-WANの四半期レポートは、SASEおよびアクセスルーター市場を網羅するメーカーの売上高が含まれている。本レポートでは、技術(SD-WANネットワーキング/SSEセキュリティ)と導入形態(統合型/分散型)という2つの観点からSASE市場を分析している。また、アクセスルーター市場の出荷台数に関する情報も提供している。
