サマリー
顧客接点となる店舗網を分析、店舗一覧&運営代理店もデータ化
■調査概要
携帯回線の契約獲得やサポートの中核拠点であるキャリアショップだが、端末価格高騰による買い換えサイクル長期化やキャリア各社のオンラインシフトの影響で来店客数の増加は見込みにくい状況が続いている。また、接客業のなかでも過酷といわれる業務環境でスタッフの離職率は高く、慢性的な人材不足が店舗運営に影を落としており、店舗をとりまく環境は厳しさを増している。
実際、キャリアショップ数は、約3年前(2022年2月)には8,000店を超えていたが、2025年3月には7,000店割れの6,999店舗となり、約1,020店舗も減少している。
このように全体的な減少トレンドは継続しているものの、店舗網を再び活用しようとする動きも出始めた。NTTドコモは、22年度から25年度までの3年間で約700店削減する方向を打ち出していたが、約3年前からの減少幅は260店にとどまっている。2022年から23年にかけては半年ごとに50店舗を超えるペースで店舗減が続いていたが、直近では微減に落ち着いており、方針を転換させたことはデータ上から容易に推察できる。あわせて、ドコモショップの周辺にある商業施設など人が多く集まる場所に、ショップが“支店”を出す「ドコモショップサテライト」の取り組みに注力しており、全国で170店舗の展開が確認された。また、他キャリアと同様に店舗の減少が続いていた楽天モバイルは、この半年間で10店舗の増加に転じるなど、削減一辺倒の状況に変化の兆しも出始めた。
本レポートでは、キャリア各社の店舗網を分析することにより、各社の顧客接点確保の状況を明らかにすることを目的としている。あわせて、分析に用いた店舗一覧をデータとして添付することで、独自の分析・集計も可能にした。また、代理店再編が進んでいることを踏まえ、キャリアショップの運営代理店についても調査を実施している。全店舗の約97%にあたる6,791店舗の運営代理店名も店舗一覧データに収録した。今後の店舗展開や店舗の実態把握の一助となれば幸いである。
■レポートの特長
※当レポートにはサンプルページが御座います。お気軽にデータリソースまでお申し付け下さい。

■調査対象
●調査対象通信ブランド:
ソフトバンク、NTTドコモ、au、ワイモバイル、楽天モバイル、UQ mobile
(対象企業:ソフトバンク、NTTドコモ、KDDI、楽天モバイル、沖縄セルラー電話)
●調査対象店舗:
ソフトバンク |
ソフトバンクショップ |
NTTドコモ |
ドコモショップ、d garden、ドコモショップサテライト |
au |
auショップ、au Style、KDDI直営店、コンセプトショップ、
UQスポット(au取扱店)、トヨタ au取扱店 |
ワイモバイル |
ワイモバイルショップ、ソフトバンクショップ
(ワイモバイル取扱店)、取扱店 |
楽天モバイル |
楽天モバイルショップ、楽天モバイル取扱店、リモート契約ショップ |
UQ mobile |
UQスポット、UQ mobile取扱店(au Style/auショップ併設店を含む) |
●調査方法:
2025年3月末-4月上旬時点における、各社公開情報や弊社データベースなどをもとに、2025年3月末-2025年5月にかけてMCAが独自に分析・調査を行った。
●地域区分について:
総務省「地域別表章に関するガイドライン」の「類型I」を基本に、関東は「南関東」と「北関東/甲信」の2つに細分化した。また、九州と沖縄は統合し「九州/沖縄」とした。

●運営代理店について:
キャリアショップ6,999店舗のうち、97.0%にあたる6,791店舗の運営代理店を調査分析対象にするとともに、店舗一覧データに収録している。調査に際しては実際に運営している代理店の確認を進めたが、業界が一次店・二次店などの多層構造となっているため、一次店など上位の代理店しか判明しなかった場合もある。逆に、運営する代理店のみ判明し、上位の代理店が不明の場合もある。複数の代理店が確認できた際には、1つの店舗に対して最大2つの代理店を店舗一覧データにて記載している。なお、データ上「代理店」「代理店(2)」の2つの列を設けているが、「代理店」欄が上位代理店、「代理店(2)」欄が運営代理店といった取引構造関係は考慮していない。
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目次
■目次
【集計結果編】レポートデータ(PDFファイル)
はじめに …………………………………………………… 2
調査概要 …………………………………………………… 3
I.キャリアショップ展開状況
1.各社キャリアショップの展開 …………………………………. 6
図:キャリアショップ数の推移(単位:店舗)
図:国内キャリアショップ数(ブランド別)
図:メインブランドのキャリアショップ数推移
図:企業別のキャリアショップ数推移
図:楽天モバイル/サブブランドのキャリアショップ数推移
2.多様化する店舗網
ダブルブランド店/量販店の活用状況 ………………………….. 9
図:キャリアショップとダブルブランド店(単位:店舗)
表:楽天モバイルの店舗展開(単位:店舗)
「ドコモショップサテライト」の展開状況 ………………………. 10
表:ドコモショップサテライトにおける主な手続きの受付可否
図:ドコモショップ/ドコモショップサテライトの地域別分布
表:都道府県別 ドコモショップ/ドコモショップサテライト店舗数
図:都道府県別 ドコモショップ/ドコモショップサテライト店舗数
3.各社キャリアショップの店舗数(都道府県別) …………………… 13
図:都道府県別 キャリアショップ減少状況
図:都道府県×ブランド 店舗増の状況
表:キャリアショップ数(ブランド別)(都道府県別)
表:キャリアショップ数 都道府県別の増減状況
表:キャリアショップ数 都道府県×ブランド別 増減比較
4.キャリアショップの地域別分布 ……………………………….. 17
図:各社キャリアショップの地域別分布
表:各社キャリアショップの地域別分布
図:地域別の各社キャリアショップ比率
表:地域別の各社キャリアショップ比率
5.地域別キャリアショップ数の推移 ……………………………… 21
表:各社キャリアショップの地域別比率(約3年前との比較)
-地域別キャリアショップ数の推移【北海道】
-地域別キャリアショップ数の推移【東北】
-地域別キャリアショップ数の推移【南関東】
-地域別キャリアショップ数の推移【北関東/甲信】
-地域別キャリアショップ数の推移【北陸】
-地域別キャリアショップ数の推移【東海】
-地域別キャリアショップ数の推移【近畿】
-地域別キャリアショップ数の推移【中国】
-地域別キャリアショップ数の推移【四国】
-地域別キャリアショップ数の推移【九州/沖縄】
II.キャリアショップ数運営代理店の状況
1.キャリアショップ運営代理店 調査概要 ………………………….. 33
表:運営代理店の判明状況
2.キャリアショップ運営代理店の状況 …………………………….. 34
表:キャリアブランド別の運営代理店数
表:地域別の運営代理店数(判明した全代理店で集計)
表:地域別の運営代理店数(1店舗1代理店で集計)
3.運営代理店が変化したキャリアショップ …………………………. 37
表:運営代理店に差分のあった店舗数(半年前との比較)
表:主な代理店移管店舗と移管の要因
III.キャリアショップ数の都道府県別推移
1.キャリアショップ数の都道府県別推移(2022年8月以降) ……………. 34
表:キャリアショップ数の都道府県別推移【ソフトバンク】
表:キャリアショップ数の都道府県別推移【NTTドコモ】
表:キャリアショップ数の都道府県別推移【au(KDDI)】
表:キャリアショップ数の都道府県別推移【ワイモバイル】
表:キャリアショップ数の都道府県別推移【楽天モバイル】
表:キャリアショップ数の都道府県別推移【UQ mobile】
表:キャリアショップ数の都道府県別推移【6ブランド合計】
【データ編】店舗一覧データ(Excelファイル)
・キャリアショップ一覧データ
・キャリアショップ数の都道府県別推移(2019年2月以降)
・(参考)取扱店データ
・(付録1)前回調査との差分店舗リスト
・(付録2)同一店舗における、前回調査との運営代理店差分店舗リスト