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半導体製造装置・露光装置市場調査

露光装置市場動向と競争
半導体製造装置 市場調査レポート

EUV、DUV、ArF immersion、ArF dry、KrF、i-lineを対象に、半導体製造装置の中核である露光装置市場を分析。 ASMLのEUV独占、Nikon・Canonの成熟ノード/先端パッケージ領域、High-NA EUV、HBM・AI/HPC投資を軸に、2027年までの市場規模と競争構造を整理します。

$16.4B
2020年 露光装置市場規模
$29.0B
2024年 露光装置市場規模
$35.6B
2027年 市場規模予測
94%
ASMLの2024年市場シェア推計
市場定義と調査目的

本ページでは、半導体製造前工程の露光装置市場を対象とします。対象技術はEUVDUV、具体的にはArF immersion、ArF dry、KrF、i-lineです。 調査目的は、露光装置市場の規模推移、競争構造、技術優位の源泉、需要・価格動向、地域差、および2025年以降の事業機会を可視化することにあります。

市場規模 判定 データ出典・発行日
2020 16.4十億USD 実績 ASM Q1 2021 Investor Presentation(2021-04-20)
2021 21.1十億USD 実績 ASM Annual Report 2021(2022-03-03)
2022 21.7十億USD 実績 ASM Q2 2023 Investor Presentation(2023-07-25)
2023 30.0十億USD 実績 ASM Q1 2024 Investor Presentation(2024-04-23)
2024 29.0十億USD 実績 ASM Q1 2025 Investor Presentation(2025-04-29)
2025 30.5十億USD 試算 SEMI WFE予測 × 2024年露光比率
2026 33.2十億USD 試算 SEMI WFE予測 × 2024年露光比率
2027 35.6十億USD 試算 SEMI WFE予測 × 2024年露光比率
主要プレーヤーと競争構造

露光装置市場は、ASMLがEUVで実質独占し、DUV immersionでも主導権を持つ非対称な競争市場です。 一方、NikonとCanonは成熟ノード、パワー半導体、バックエンド露光、先端パッケージング、ナノインプリント領域で戦略的なポジションを維持しています。

ASML ─ EUV独占とHigh-NA先行

ASMLはEUV露光装置で実質的に独占的な地位を持ち、DUV immersionでも優位を維持しています。

競争優位の源泉は、光源、投影光学、ステージ、計測・制御、サービスを束ねるシステム統合力にあります。

Nikon ─ ArFと成熟ノードの残存競争力

NikonはArF immersion/ArF dryを中心に、成熟ノードや一部先端ノードでプレゼンスを維持しています。

ASML代替ではなく、既存顧客基盤、更新需要、コスト競争力を活かしたポジションとして見る必要があります。

Canon ─ バックエンド露光とナノインプリント

Canonは先端パッケージング向けバックエンド露光装置と、ナノインプリントリソグラフィで差別化を狙っています。

AI関連需要を背景に、短納期・用途特化型の装置価値が高まりやすい領域です。

技術トレンドの変化

露光装置市場は、先端EUVの拡大と成熟DUVの底堅さが同時に進む二層構造です。 High-NA EUVの立ち上がり、HBM/DRAMへのEUV適用、先端パッケージング向け露光が今後の成長論点になります。

1

AI/HPC投資

先端ロジック、AIアクセラレータ、HPC向けにEUV需要が拡大

2

HBM・DRAM

メモリ工程でもEUV適用が広がり、露光装置の高付加価値化が進行

3

High-NA EUV

2nm世代以降のロジックと先端DRAMで導入タイミングが焦点

4

成熟ノードDUV

センサー、アナログ、パワー半導体でDUV・i-line需要が継続

需要・価格動向

露光装置市場では、単純な出荷台数よりも高付加価値ミックスの影響が大きくなっています。 ASMLは2023年から2024年にかけて販売台数が減少した一方、総売上高は増加しており、EUV比率やサービス比率の上昇がASPと収益性を押し上げたと見られます。 Canonはバックエンド露光でAI関連需要を取り込み、成熟市場での単純な価格競争ではなく、用途特化型の価値訴求を進めています。

露光装置市場の本質は「量」ではなく「技術階層とミックス」

2025年以降の露光装置市場では、EUV・High-NA EUV・ArF immersion・KrF・i-lineが同じ市場内に存在しながら、用途と収益構造が大きく分かれます。 先端ロジック向けのEUV、HBM/DRAM向けEUV、成熟ノード向けDUV、先端パッケージング向けバックエンド露光を分けて評価することが重要です。

したがって、露光装置市場は単純な寡占市場ではなく、先端EUVの独占市場成熟・実装向けの用途分化市場が併存する構造として捉えるべきです。

地域別比較

地域別では、日本、米国、欧州、台湾、韓国、中国の六極で整理するのが実務的です。 先端EUVは台湾・韓国・米国に集中しやすく、成熟ノードDUVは中国と日本で裾野が厚い構造です。

リスクと機会

リスク:輸出規制

対中輸出規制は、EUVおよび先端DUVの市場アクセスに大きな影響を与えます。

中国市場ではEUV不在が制約となる一方、国産装置の浸透が中長期の競争環境を変える可能性があります。

リスク:High-NA採用タイミング

High-NA EUVは技術的には重要ですが、顧客ごとに採用時期が異なります。

投資評価では、ASML依存度とHigh-NA導入タイミングを分けて管理する必要があります。

機会:用途特化市場

Canonのナノインプリントやバックエンド露光のように、EUV代替ではなく用途特化で勝つ周辺市場が存在します。

先端パッケージング、パワー半導体、成熟ノードはNikon/Canonにとって実務的な収益機会です。

結論と推奨アクション

露光装置市場は、量ではなくミックスと技術階層で読むべき市場です。 先端投資評価では、ASML依存度とHigh-NA採用時期を別々に管理する必要があります。

日本企業評価では、Nikon/CanonをASML代替としてではなく、成熟ノード、先端パッケージング、ナノインプリント、バックエンド露光の収益機会として位置づけることが妥当です。

地域戦略では、中国をDUV/成熟ノード、台湾・韓国・米国をEUV/High-NA、欧州を供給制約のセンターノードとして見ることが実務的です。

 

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