" メタバース

世界各国のリアルタイムなデータ・インテリジェンスで皆様をお手伝い

健康食品とサプリ市場

高タンパク・プロテイン市場
市場調査レポート

日本の高タンパク・プロテイン市場は、粉末プロテイン中心のスポーツ栄養市場から、ヨーグルト、ソフトドリンク、デザート、日常食品へと拡張しています。 本ページでは、市場規模カテゴリ別トレンド消費者セグメント購買チャネル競争構造を整理し、健康食品・サプリ市場における成長機会を分析します。

2,763億円
2024年 高タンパク・プロテイン市場規模
3,096億円
2025年 市場規模見込
約12.5%
2020〜2024年 CAGR
36.4%
狭義プロテイン市場における明治系ブランドシェア
市場の全体像

高タンパク・プロテイン市場は、広義には粉末プロテイン、プロテインバー、高タンパクヨーグルト、RTD飲料、栄養補助食品などを含むタンパク補給食品市場として把握できます。 2020年から2024年にかけて市場は大きく拡大しましたが、直近の競争軸は「粉末を売る」ことから、日常の食事・間食・飲用習慣にタンパク質を組み込む方向へ移っています。

粉末プロテインはヘビーユーザー市場へ

2021年時点では粉末プロテインが市場の約4割を占めていましたが、2023年度以降は縮小傾向が見られます。現在はジム利用者や本格トレーニング層を中心とした、より濃い継続市場へ移行しています。

高タンパクヨーグルトが市場牽引役

高タンパクヨーグルトは、女性30〜50代、朝食、美容、健康維持と相性が良く、スーパー棚での購買頻度を取り込んでいます。食品型プロテインの中心カテゴリとして存在感を高めています。

RTD・ソフトドリンクが外出需要を獲得

ソフトドリンク系はコンビニやスーパーでの即時補給需要と親和性が高く、2018年度比で購入金額が大きく伸長しています。試飲、単品購買、移動中の補給シーンに強いカテゴリです。

シニア栄養・美容用途に拡張余地

高タンパク食品は、筋肉維持だけでなく、シニア栄養、美容、朝食、間食、体調管理へ用途が広がっています。新規参入では、粉末よりも「食べる・飲める高タンパク」に機会があります。

市場規模推移と予測

広義のタンパク補給食品市場は、2020年の1,727億円から2024年の2,763億円へ拡大しました。2025年は3,096億円、2026年は3,218億円まで拡大する見通しです。

市場規模 備考 市場解釈
2020年 1,727億円 前年比11.8%増 プロテイン需要の一般化が始まり、スポーツ栄養から健康食品領域へ拡張。
2021年 2,216億円 急拡大 粉末プロテイン、バー、健康志向食品が同時に伸びた拡大局面。
2022年 2,549億円 2021年比8.5%増 成長は継続するが、急伸フェーズから安定成長へ移行。
2023年 2,580億円 2022年比2.4%増 粉末市場の成長鈍化が見え始め、食品型カテゴリの重要性が高まる。
2024年 2,763億円 2023年比2.8%増 高タンパクヨーグルトなど日常食品型が市場を牽引。
2025年 3,096億円 見込 食品型プロテイン、RTD、健康維持用途の拡大が続く見通し。
2026年 3,218億円 既存予測 成長率は鈍化するが、市場は3,000億円台で定着。
2027年 3,330億円 当方予測 高タンパク×美容・腸活・シニア栄養など複合便益型へ発展。
出所・注記:2020〜2025年は富士経済の公表値、2026年は2021年公表の将来予測、2027年は2025〜2026年の伸び鈍化を踏まえた当方予測です。2024〜2027年の予測CAGRは約6.4%として整理しています。

粉末プロテイン単独市場から、食品型プロテイン市場へ

高タンパク・プロテイン市場の構造変化で最も重要なのは、カテゴリの主戦場が変わった点です。かつては粉末プロテインが中心でしたが、現在は高タンパクヨーグルト、RTD飲料、プロテインバー、デザート、一般食品への展開が進んでいます。

つまり、事業戦略上は「プロテイン市場」と一括りにするのではなく、ヨーグルト市場粉末市場RTD市場間食市場を別市場として扱う必要があります。

カテゴリ別の競争構造

高タンパク食品は、カテゴリによって購買者、購買場所、継続率、価格設計が大きく異なります。商品開発・販路設計では、各カテゴリの違いを前提にする必要があります。

カテゴリ 主な購入層 主要チャネル 特徴 事業上の示唆
高タンパクヨーグルト 女性50代・40代・30代 スーパー中心 購入金額が大きく、3年連続購入者比率も高い。 美容、朝食、健康維持、腸活との組み合わせが有効。
粉末プロテイン 男性40代・30代、女性40代 通信販売、ドラッグストア 単価は高いが、継続率は相対的に低い。 大容量EC、定期購入、目的別訴求、味の継続性が重要。
RTD・ソフトドリンク 男性30代・50代・20代 スーパー、コンビニ 外出時や仕事中の即時補給ニーズに強い。 小容量、高回転SKU、コンビニ導線、試飲性が鍵。
プロテインバー・間食 忙しい社会人、ライト層、健康志向層 コンビニ、ドラッグストア、EC 間食代替、ダイエット、栄養補助として使われる。 味、食感、糖質設計、腹持ち、価格のバランスが重要。
消費者セグメント別の市場機会

高タンパク・プロテイン市場では、性別・年代・摂取シーンによって選ばれる商品形態が変わります。単に「タンパク質量」を訴求するだけではなく、生活導線に合わせた商品設計が求められます。

女性30〜50代

高タンパクヨーグルト・デザート型

美容、健康維持、朝食、腸活との親和性が高い層です。スーパーでの買いやすさ、毎日続けやすい味、カロリーや糖質への配慮が購買継続の鍵になります。

男性20〜50代

RTD・粉末プロテイン型

トレーニング、仕事中、外出時の補給ニーズが強い層です。粉末は大容量とコスパ、RTDは即飲性とコンビニ導線が重視されます。

シニア・健康維持層

栄養補助・日常食品型

筋肉維持、低栄養予防、食事量低下への補助として期待される領域です。医薬品的表現を避けながら、食事との組み合わせ提案が重要です。

市場シェア・主要プレイヤー

狭義のプロテイン市場では、明治ホールディングス系ブランドが36.4%で首位とされています。ただし、本ページでは市場規模は富士経済の広義定義、プレイヤーシェアは明治開示の狭義定義を参照しており、分母が異なる点に注意が必要です。

項目 主要示唆 実務上の見方
市場リーダー 明治系ブランドが狭義プロテイン市場で36.4% 粉末・RTD・ブランド認知の面で強いが、食品型カテゴリでは別軸の競争が起こる。
旧中心カテゴリ 2021年時点では粉末プロテインが市場の約4割 本格トレーニング層を中心に需要は残るが、ライト層は食品型へ流れやすい。
直近牽引カテゴリ 高タンパクヨーグルトがカテゴリ首位、ソフトドリンクも高成長 スーパー・コンビニ棚を押さえる食品メーカーに機会がある。
競争構造 粉末はヘビーユーザー偏重、食品型は日常接点型へ拡大 新規参入は粉末単品より、朝食・間食・飲用シーンの設計が有効。
出所・注記:シェア値は明治開示の狭義プロテイン市場、カテゴリ構成は富士経済のタンパク補給食品市場、購買トレンドはマクロミルQPRを基に整理しています。定義差があるため、同一分母での単純比較はできません。
規制・表示・安全性の論点

プロテインの多くは一般食品として流通しており、医薬品的な効能効果は訴求できません。機能訴求を行う場合は、機能性表示食品、栄養機能食品などの既存制度に沿った表示設計が必要です。

SWOT分析

高タンパク・プロテイン市場は成長性が高い一方で、粉末市場の成熟、原料高、差別化の陳腐化といったリスクもあります。

SWOT 要点 戦略示唆
Strength 高成長、高頻度摂取、食品化しやすい、シーン拡張余地が大きい。 朝食、間食、運動後、仕事中、シニア栄養など複数シーンで展開可能。
Weakness 粉末は継続率が低く、単価が高く、ライト層離脱が起こりやすい。 小容量、味のバリエーション、定期購入、RTD併売で離脱を抑える。
Opportunity 高タンパクヨーグルト、RTD、シニア栄養、美容・朝食用途。 粉末よりも食品型・飲料型・デザート型の商品開発に成長余地がある。
Threat 原料高、価格改定、カテゴリー間競争、差別化の陳腐化。 タンパク質量だけでなく、味、続けやすさ、機能文脈、販売導線で差別化する。

高タンパク・プロテイン市場レポート 主要ソース

富士経済 ─ タンパク補給食品関連調査

2020年以降の高タンパク・プロテイン市場規模、カテゴリ構成、将来予測の確認に使用。

富士経済 ─ 健康志向食品・タンパク補給食品調査

健康食品とサプリ市場におけるタンパク補給食品の成長性を把握するための基礎資料。

富士経済 ─ 健康志向食品市場調査

高タンパク食品を含む健康志向食品市場の動向整理に使用。

富士経済 ─ 2024年版 健康志向食品関連調査

2024年時点の市場規模、カテゴリ別変化、直近トレンドの整理に使用。

富士経済 ─ 2025年版 健康志向食品関連調査

2025年見込値と今後の市場拡大見通しの確認に使用。

明治ホールディングス ─ 栄養事業戦略

狭義プロテイン市場における明治系ブランドのポジション、事業戦略の把握に使用。

明治 ─ ザバス ホエイプロテイン100

粉末プロテインの容量別価格設計、商品仕様、販売モデルの確認に使用。

マクロミル ─ 高タンパク市場購買トレンド

ヨーグルト、粉末、ソフトドリンクなど、購買データに基づくカテゴリ別動向の整理に使用。

森永乳業 ─ タンパク質摂取・高タンパク食品関連資料

タンパク質摂取意識、生活者ニーズ、高タンパク食品の一般化に関する参考資料。

 

ページTOPに戻る