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「プライベート化」と「モバイル化」に向かう国内クラウド・サービスの展望

 

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ROAホールディングス 2010年7月¥ 99,750 ¥ 99,750
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レポート目次

本レポートの紹介

本レポートでは、2010年以降のプライベート化やモバイル化といった流れを考慮しながら将来的なクラウド・サービスの展望に関して考察を行った。また、日本国内におけるクラウド・コンピューティング・サービス市場規模推移に関し、プライベート・クラウド及びパブリック・クラウドの市場規模に加え、モバイル・クラウド・サービスの市場成長性に関しても予測を行っている。

レポートサマリー

エグゼクティブサマリー

インターネットの黎明期であった1990年代半ば、その頃は現在と比較してアクセスネットワークのスピードは非常に低速なものであった。ところがその後約15年が経過する間、固定通信では100Mbps、ワイヤレス通信においても数十Mbpsの理論速度を当たり前のように実現させる時代になり、従来パッケージ・メディアとして配布されていたアプリケーションを、ネットワーク経由で提供することが可能な時代に突入した。

「クラウド・コンピューティング」という言葉を、テレビや雑誌の中でチラホラとみかけるようになってきたのは2006年頃からであり、その言葉はその後瞬く間に先進情報技術の代名詞といっても過言ではないほどのキーワードに変貌した。2009年を通してみてもクラウド・コンピューティングはICT業界において最も注目された言葉のひとつと考えて間違いない。

実際の国内企業現場での使用実績という側面からは、クラウド・コンピューティングの浸透はまだまだ初期段階であるというのが現状かもしれないが、ここにきてクラウド・コンピューティング市場に新たなインパクトが起ころうとしている。

そもそもクラウド・コンピューティングという言葉からまず思い浮かべるサービスは、米グーグル(Google)のGoogle Appsや米セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)のSalesforce CRMといった、不特定多数のユーザーを対象としてインフラ環境やアプリケーション基盤、さらにはアプリケーションまでをまとめて提供するSaaS(Software as a Service)であろう。ユーザー企業はWebブラウザからネットワークを経由してアプリケーションそのものをクラウドとして利用でき、しかもサービス提供企業が膨大な数のサーバーをまとめて管理しているため、初期/運用コストが格段に安くなり、導入へのハードルを格段に低くすることができる。こうしたクラウドビジネスを新たに提供開始するプレーヤーが2010年にかけて急激に増大しており、メールやスケジュール管理といった機能をクラウドに移管する企業ユーザーは今後飛躍的に増加すると予測される。

上記のGoogle AppsやSalesforce CRMのようなサービスは一般的にクレジットカードとインターネットに接続されたPCさえあれば誰でも導入できるものであり、不特定多数のユーザーが共用することを前提としていることから「パブリック・クラウド」と呼ばれる。

それに対して、ユーザーをサービス導入企業の内部のみに限定することを前提としたのが「プライベート・クラウド」というコンセプトである。プライベート・クラウドではパブリック・クラウドの強みであるコストパフォーマンスやスケーラビリティは期待できない反面、企業ユーザー自身のセキュリティポリシーや既存システムの移行・連係が思いのままにコントロールできる。特に日本国内という切り口では、セキュリティやコンプライアンスを重視する傾向が強いため2010年以降はこうしたプライベート・クラウドの存在感も徐々に強まってくると考えられる。

[図]日本におけるクラウド・サービス(Private or Public)の市場規模推移(2009年-2014年)

※2009年はROA推定値、2010年-2014年は予測値
Source: ROA

クラウドのモバイル化という流れも無視することはできない。2009年2月にサービス提供が発表された米マイクロソフト(Microsoft)のMy phoneというサービスでは、携帯電話を通じてオンライン上のサーバーにデータのバックアップを保存することが可能となった。日本国内でも同年5月から日本語ベータ版サービスが開始されており、今後類似したサービスが他社から登場してくる可能性が極めて高い。


[図]日本におけるクラウド・サービス(Fixed or Mobile)の市場規模推移(2009年-2014年)

※2009年はROA推定値、2010年-2014年は予測値
Source: ROA

こうしたクラウド・コンピューティング・サービスの本格化・多様化に伴い、日本の企業ユーザーが業務効率向上を実現するサービスの選択肢も今後急速に広がっていくものと考えられる。本レポートではROAとしてのクラウド・コンピューティングという概念をまず定義したうえで、2010年以降のプライベート化やモバイル化といった流れを考慮しながら将来的なクラウド・サービスの展望に関して考察を行った。

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目次

エグゼクティブサマリー

1 クラウド・コンピューティングの分類と定義
1-1 提供サービスの範囲におけるクラウド・コンピューティングの分類
1-1-1 SaaS (Software as a Service)
1-1-2 PaaS (Platform as a Service)
1-1-3 IaaS (Infrastructure as a Service)
1-2 サービス利用者範囲におけるクラウド・コンピューティングの分類
1-2-1 パブリック・クラウド
1-2-2 プライベート・クラウド
1-2-3 ハイブリッド・クラウド
1-2-4 仮想プライベート・クラウド(VPC)
1-3 本レポートがフォーカスする領域

2 海外クラウド・サービスのプライベート化/モバイル化の動向
2-1 プライベート・クラウドへの流れ
2-2 モバイル化への流れ
2-2-1 Microsoft KIN

3 国内クラウド・サービスのプライベート化/モバイル化の動向
3-1 プライベート・クラウド化への流れ
3-2 モバイル化への流れ
3-2-1 My Phone (Microsoft)

4 関連各社の取り組み
4-1 Public Cloud志向型
4-1-1 海外
4-1-1-1 グーグル(Google)
4-1-1-2 セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)
4-1-1-3 マイクロソフト(Microsoft)
4-1-1-4 アマゾン(Amazon)
4-1-2 国内
4-1-2-1 NTT東西
4-1-2-2 KDDI
4-1-2-3 ソフトバンク(Softbank)
4-2 Public / Private (Hybrid) Cloud志向型
4-2-1 国内
4-2-1-1 NTTコミュニケーションズ(NTT Communications)
4-2-1-2 IIJ
4-2-1-3 富士通
4-2-1-4 日立製作所
4-2-1-5 NTTデータ
4-2-1-6 日本ユニシス
4-3 VPC志向型
4-3-1 海外
4-3-1-1 アマゾン(Amazon)

5 クラウド・コンピューティング関連サービスの動向
5-1 Smart Grid
5-2 Google Chrome OS
5-3 Google Cloud Print
5-4 Smarter Planet
5-5 WANサービスとクラウドの連係
5-6 シンクライアント
5-7 インター・クラウド

6 市場予測
6-1 市場規模・将来性

7 結論
7-1 懸念が残るプライベート化への流れ
7-2 止まらないクラウドのモバイル化トレンド
7-3 国内における今後のクラウドの方向性

図表目次

図目次
[図1-1]クラウド・コンピューティングの分類 その1
[図5-1]Googleの10大データセンターにおけるPUE推移
[図6-1]日本におけるクラウド・サービス(Private or Public)の市場規模推移(2009年-2014年)
[図6-2]日本におけるクラウド・サービス(Fixed or Mobile)の市場規模推移(2009年-2014年)

表目次
[表1-1]本レポートにおけるクラウド・コンピューティングの定義
[表1-2]クラウド・コンピューティングの分類その2
[表5-1]バーストWANサービスの詳細
[表6-1]本レポートにおけるクラウド・コンピューティングの定義

 

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