「プライベート化」と「モバイル化」に向かう国内クラウド・サービスの展望
※電子媒体(PDF)価格はシングルユーザ価格です。
目次
本レポートの紹介 本レポートでは、2010年以降のプライベート化やモバイル化といった流れを考慮しながら将来的なクラウド・サービスの展望に関して考察を行った。また、日本国内におけるクラウド・コンピューティング・サービス市場規模推移に関し、プライベート・クラウド及びパブリック・クラウドの市場規模に加え、モバイル・クラウド・サービスの市場成長性に関しても予測を行っている。 レポートサマリー エグゼクティブサマリー インターネットの黎明期であった1990年代半ば、その頃は現在と比較してアクセスネットワークのスピードは非常に低速なものであった。ところがその後約15年が経過する間、固定通信では100Mbps、ワイヤレス通信においても数十Mbpsの理論速度を当たり前のように実現させる時代になり、従来パッケージ・メディアとして配布されていたアプリケーションを、ネットワーク経由で提供することが可能な時代に突入した。 「クラウド・コンピューティング」という言葉を、テレビや雑誌の中でチラホラとみかけるようになってきたのは2006年頃からであり、その言葉はその後瞬く間に先進情報技術の代名詞といっても過言ではないほどのキーワードに変貌した。2009年を通してみてもクラウド・コンピューティングはICT業界において最も注目された言葉のひとつと考えて間違いない。 実際の国内企業現場での使用実績という側面からは、クラウド・コンピューティングの浸透はまだまだ初期段階であるというのが現状かもしれないが、ここにきてクラウド・コンピューティング市場に新たなインパクトが起ころうとしている。 そもそもクラウド・コンピューティングという言葉からまず思い浮かべるサービスは、米グーグル(Google)のGoogle Appsや米セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)のSalesforce CRMといった、不特定多数のユーザーを対象としてインフラ環境やアプリケーション基盤、さらにはアプリケーションまでをまとめて提供するSaaS(Software as a Service)であろう。ユーザー企業はWebブラウザからネットワークを経由してアプリケーションそのものをクラウドとして利用でき、しかもサービス提供企業が膨大な数のサーバーをまとめて管理しているため、初期/運用コストが格段に安くなり、導入へのハードルを格段に低くすることができる。こうしたクラウドビジネスを新たに提供開始するプレーヤーが2010年にかけて急激に増大しており、メールやスケジュール管理といった機能をクラウドに移管する企業ユーザーは今後飛躍的に増加すると予測される。 上記のGoogle AppsやSalesforce CRMのようなサービスは一般的にクレジットカードとインターネットに接続されたPCさえあれば誰でも導入できるものであり、不特定多数のユーザーが共用することを前提としていることから「パブリック・クラウド」と呼ばれる。 それに対して、ユーザーをサービス導入企業の内部のみに限定することを前提としたのが「プライベート・クラウド」というコンセプトである。プライベート・クラウドではパブリック・クラウドの強みであるコストパフォーマンスやスケーラビリティは期待できない反面、企業ユーザー自身のセキュリティポリシーや既存システムの移行・連係が思いのままにコントロールできる。特に日本国内という切り口では、セキュリティやコンプライアンスを重視する傾向が強いため2010年以降はこうしたプライベート・クラウドの存在感も徐々に強まってくると考えられる。 [図]日本におけるクラウド・サービス(Private or Public)の市場規模推移(2009年-2014年) ※2009年はROA推定値、2010年-2014年は予測値 クラウドのモバイル化という流れも無視することはできない。2009年2月にサービス提供が発表された米マイクロソフト(Microsoft)のMy phoneというサービスでは、携帯電話を通じてオンライン上のサーバーにデータのバックアップを保存することが可能となった。日本国内でも同年5月から日本語ベータ版サービスが開始されており、今後類似したサービスが他社から登場してくる可能性が極めて高い。
※2009年はROA推定値、2010年-2014年は予測値 こうしたクラウド・コンピューティング・サービスの本格化・多様化に伴い、日本の企業ユーザーが業務効率向上を実現するサービスの選択肢も今後急速に広がっていくものと考えられる。本レポートではROAとしてのクラウド・コンピューティングという概念をまず定義したうえで、2010年以降のプライベート化やモバイル化といった流れを考慮しながら将来的なクラウド・サービスの展望に関して考察を行った。 目次 エグゼクティブサマリー 図表目次 図目次
あなたが最近チェックしたレポート一覧お問い合せは、お電話・メール・WEBから承ります。お見積もりの作成もお気軽にご相談ください。 |
|