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エマージングデバイスの進化方向性と戦略課題

アップル・グーグル、主要メーカーのビジネスモデルとエコシステム分析

 

出版社 出版日冊子体電子媒体冊子体+電子媒体ページ数
ROAホールディングス 2010年4月¥ 99,750 ¥ 99,750
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本レポートの紹介

米アマゾンの電子書籍端末「Kindle」に続きアップル「iPad」投入により、新規エマージングデバイス市場競争が活発化している。本レポートは、これらエマージングデバイス市場と言われる、携帯電話と上位ノートブックの狭間領域において想定されるビジネスモデル分析に加え、アップル、グーグルをはじめノキア、韓国サムスン・LG、日本主要メーカーの同市場の戦略方向性をまとめている。
また、日本国内エマージングデバイス市場の市場規模においては、今後勃興する多種多様な端末群を大きくノート型、スマート型、タブレット型に区分し、2015年までに想定される独自のロードマップ・シナリオを前提に予測している。

レポートサマリー

エグゼクティブサマリー

米Amazon.comの電子書籍端末「Kindle」が、市場で善戦している。2004年当時に日本国内の電子書籍市場から撤退したソニーも、米市場でAmazonと共に気焔をあげている。そこへITメーカーの寵児であるアップル、韓国勢のサムスンやLGも加わって専用端末は世界規模で過当競争の体をなしてきた。もちろん競争を煽った端末はiPadである。

しかし、業界関係者やアナリストの見解としては、むしろ先行的に騒がれるiPadよりも、Amazonのビジネスモデルに驚愕を覚えているに違いない。独自の専用端末を投入し、強い交渉力を背景に通信事業者から特別のデータ通信契約を引きだし、ユーザーには何の追加的な通信契約も強要させずに60秒以内でお目当ての本を購入させる。業界最大手の書籍コンテンツアグリゲータが、ここまでエコシステムを構築できた背景を考察すると、今後のハードウエア事業は大きな戦略転換のうねりを感じざるを得ない。

事実、あれほど騒がれたネットブック市場は携帯電話とA4型ノートブックの狭間市場を席巻したが、2009年後半からはやや失速感が否めない。単に販売奨励金の影響を受けた階段の踊り場的な一服感なのか、あるいはこのまま消滅するのかは、実はその周辺で勃興しているエマージングデバイスと無関係ではないはずである。その1つが先ほどの電子書籍端末であり、あるいはiPadのようなタブレット型端末などである。

携帯電話と上位ノートブックの狭間市場で興隆するこの新規エマージングデバイス市場を考える時、これまでとは違うビジネスモデルを感じざるを得ない。その市場の見方を分析する際、ROAではネットブックという既存のエマージングデバイスが1つのベンチマーク(基準点)として捉えられると考えた。


[図] エマージングデバイスのビジネスモデル領域

Source: ROA


一般的にネットブックとは、世界市場で活躍する端末メーカー各社が新興市場向けに開発を図ったWindowsデバイスとしては、商業的に利益を確保できる最も安価な端末であると言える。つまり、縦軸に価格帯(機能)、横軸にディスプレイサイズを設定した上図グラフに端末分野をプロットすると、ネットブックは携帯とノートブックのちょうど中間に位置すると考えられる。

このネットブックをベンチマークの起点として市場分析した場合、ネットブックと携帯(スマートフォン)の間の市場は垂直統合型であり、かつコンテンツとデバイスが非常に親密な関係を築いてUser Experienceを創出しなければならないエコシステムの競争領域であり、一方のネットブックとノートブックの間の市場は既存のWindowsパソコン市場に類似し、コンテンツとデバイスの関係が水平分離された汎用性の富んだ市場であると結論付けられる。

この分析に基づいて、ROAでは主要端末メーカー数社とのディスカッションや自社内の問題意識を独自に発展させ、特にエマージングデバイス市場と言われるこの狭間領域において想定されるビジネスモデルの進化方向性についてまとめたのが本レポートである。従って、既存市場における端末の事実分析よりも、今後の市場規模予測も含めたビジネスモデル分析とインプリケーションに主眼を置いた点をご了承願いたい。

[図]エマージングデバイス市場規模予測(出荷台数、2010 - 2015年)

Source: ROA


ROAでは、エマージングデバイス市場の市場規模を予測するにあたり、今後勃興する多種多様な端末群を大きくノート型、スマート型、タブレット型に区分し、2015年までに想定される独自のロードマップ・シナリオを前提に積算を試みた。

主な前提条件としては、ネットブックとCULVノートは共にノート型に含めており、一方でWi‐Fi機能のみのポータブルゲーム機や携行音楽プレーヤーなどはエマージングデバイスの定義に含めていない。また、最近注目を集めるSIM搭載型のフォトフレームも、本レポートにおいてはエマージングデバイスの定義から外れているため市場規模には加えていない。

定義を含む詳細は本文記載のためにここでは割愛するが、本レポートがこの狭間市場においてエコシステムの確立を目指すプレイヤーの一助となれば幸いである。

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目次

エグゼクティブサマリー

1 エマージングデバイス概要
1-1 エマージングデバイスの定義と分類
1-2 ユーザー利用シーン考察
1-2-1 スペックにみるエマージングデバイス領域
1-2-2 利用シーン別デバイス方向性
1-2-3 アプリ/コンテンツ/サービスとデバイスの関係

2 ビジネスモデル分析
2-1 エマージングデバイス領域の特性
2-2 エコシステム比較
2-3 コンテンツ優位性と今後の方向性分析

3 事業モデル分析
3-1 アップル
3-2 グーグル
3-3 ノキア
3-4 韓国勢(サムスン/LG)
3-5 日本勢(シャープ/NEC/ソニー)
3-6 キャリア

4 ロードマップ予測と進化方向性分析

5 市場成長性

6 インプリケーション
6-1 エコシステムの構築条件
6-2 国内キャリア
6-3 メーカー
6-4 コンテンツプロバイダ

図表目次

図目次
[図1-1] エマージングデバイス領域
[図1-2] エマージングデバイスの4領域
[図1-3] エマージングデバイス領域の通信仕様
[図1-4] スペック別エマージングデバイス領域
[図1-5] 利用シーン別デバイス方向性
[図1-6] ユーザーとデバイスとコンテンツの相関関係図
[図2-1] エマージングデバイスのビジネスモデル領域
[図2-2] エマージングデバイス分野のエコシステム方向性
[図2-3] ユーザー基盤を創出するコンテンツ優位性
[図2-4] エコシステムにおけるポジティブサイクル
[図3-1] アップルのエコシステム
[図3-2] グーグルのエコシステム
[図3-3] ノキアのエコシステム
[図3-4] サムスン/LGのエコシステム
[図4-1] 2011年のエマージングデバイス分野ロードマップイメージ図
[図4-2] 2013年のエマージングデバイス分野ロードマップイメージ図
[図4-3] 2015年のエマージングデバイス分野ロードマップイメージ図
[図5-1] エマージングデバイス市場規模の領域区分図
[図5-2] エマージングデバイス市場規模予測(出荷台数、2010~2015年)


表目次
[表3-1] アップルのエマージングデバイス方向性
[表3-2] グーグルのエマージングデバイス方向性
[表3-3] ノキアのエマージングデバイス方向性
[表3-4] サムスン/LGのエマージングデバイス方向性
[表3-5] 日本勢のエマージングデバイス方向性

 

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