日韓の主要総合電機メーカーの売上高及び営業利益比較 (2006年) レポート目次 本レポートの紹介 本レポートは、日本移動体通信市場における2010年の10大トピックを選定し、市場予測を行った毎年定期発刊のレポートである。 ROA Groupは、2010年に予想される変化の方向性について「コンテンツの多様化とパーソナライズ化」、「脱ガラパゴス化するデバイス」、「インフラ再競争時代」という3つのキーワードを設定すると同時に、さらに10項目の視点を選定し、今後の日本携帯電話市場に及ぼすインパクト分析を行っている。 レポートサマリー エグゼクティブサマリー 本レポートはROA Groupが2006年以降、年初に定期発刊しているシリーズの第5弾であり、2010年の日本移動体通信市場に関する10大トピックを選定、分析すると同時に、同市場を予測したレポートである。 2009年の年始にROA Groupが提示した市場ダイナミズムは、新たなプレイヤーが加わった国際的な競争の激化によって、日本国内も大きな競争構図の変化が起きてくるとの見方であった。プレイヤーをDefender、Attacker、Niche Value Creator、Rule Breakerの4つに区分し、そこから導き出される方向性について、「多様化する市場セグメント」、「オープン化」、「新たな市場の創出」という3つのキーワードで分析を加えた。100年に一度と言われる経済低迷期の中でも、その3つのキーワードは確実に進行していったと自負している。 そして今回の本レポートでは、同市場の2010年の方向性について、ROA Group独自の観点により新たなキーワードの提示を試みてみた。ROA Groupは、2010年の変化の方向性について、「コンテンツの多様化とパーソナライズ化」、「脱ガラパゴス化するデバイス」、「インフラ再競争時代」という3つのキーワードにより分析を行った。また、この3つのキーワードに10項目の代表的なダイナミクスの主題を選出し、今後の市場に及ぼすインパクト分析を中心に行っている。 ![[図]2010年日本移動体通信市場の変化とキーワード](http://www.dri.co.jp/auto/report/roa/images/roa27410.gif) Source : ROA Group これまでROA Groupが起点としてきた垂直統合型のバリューチェーン分析という見方は、今の飽和状態にある日本の携帯電話市場に必ずしもそぐわなくなってきている。右肩上がりの成長市場であった時代、サプライサイドのバリューチェーンに分析の脚光が集まっていた。しかし、現在の日本の携帯市場を俯瞰した場合、従来のサプライ側の事情で市場を分析するのではなく、むしろ経験値が著しく上がっているユーザーの目線で分析を加えなければならないフェーズに来ていることは明らかである。 ユーザーの目線に立つというのは、すなわちユーザーのスマート化が顕著になってきたからである。ユーザーはキャリアやコンテンツプロバイダのサービスを熟知し、端末の可能性と限界を精査し、自分のライフスタイルやコミュニケーション相手など状況に沿って上手に使い分ける術を身につけている。特定の相手との通話には安い定額料金サービスを使い、データ通信やアプリ利用のためにはスマートフォンを持つ。会社から携帯を支給されれば、業務とプライベートを難なく分ける。まさに、スマートユーザー時代なのである。 このスマートユーザー時代において、ユーザー側から目に見える競争優位項目は4つしかない。料金、端末、コンテンツ、そしてインフラである。従来、サプライ側が主導してきた同市場においては、料金、端末、コンテンツの3つに差別化が顕著に見えており、インフラの競争時代は終焉を告げたとの見方が大半を占めていた。特に3Gインフラがあまねく普及したここ数年では、インフラ競争の時代は過去のものとの認識であった。しかし、2010年には、スマートユーザーによって、再び見えにくかったインフラが、改めて競争優位性を持つようになるとROA Groupは予想している。 ![[図]ユーザーエクスペリエンスを革新する「見えない」競争](http://www.dri.co.jp/auto/report/roa/images/roa27410-2.gif) Source: ROA Group スマートフォンの普及と共に、インフラはますますスマートユーザーの目に留まりやすくなってきた。コンテンツの拡充とパーソナライズ化によって、さらにサービスのリッチ化と常時接続性が確保されなければならなくなる。アプリケーションのダウンロード販売という新たなエコシステム戦争の中で、ますますインフラに依存している。つまり、2010年からの競争優位性を考えた場合、従来の定額料金は過当競争から下げ止まりとなって差別化を見いだせなくなっており、端末もスマートフォン以外では類似ハイエンド化となって注目を集めきれていない。コンテンツはますます注目されていくものの、インフラという提供ベースが差別化要因として見直されていくことになる。つまり、繰り返すが、2010年はインフラ対策がキャリアやサービスプロバイダだけでなく、メーカーにとっても重要になってくるとみられる。 このような市場ダイナミズムを乗り越えるために、2010年に予想される市場の変化と、上記に示した3つのキーワードを中心にROA Groupは以下10項目の視点を選定した。 <2010年日本移動体通信市場の10大トピック> キーワード1:「コンテンツの多様化とパーソナライズ化」 1. ユーザーの利便性を高めるPush型サービスの拡大 2. AR(拡張現実)利用環境の発達 3. ライフログビジネスの開花 4. 異業種参入によるオープンマーケットの一般化 キーワード2:「脱ガラパゴス化するデバイス」 5. Androidの反撃 6. 携帯UXのパーソナライズ化 7. 「サード・カテゴリー」にみるモバイル端末の多様化 キーワード3:「インフラ再競争時代」 8. 3G技術と多彩な無線技術の連係 9. 再注目されるセンサーネットワーク 10. キャリアの異業種企業との提携促進 本レポートは、上記10項目のトピックについてその背景と現状分析に加え、日本市場へのインパクトについてROA Group日本現地研究員たちの意見を盛り込んでいる。 ●調査・レポート作成方法 ROA Groupは2010年の主なトピックを選定・分析するにあたり、次のようなステップを経て調査・レポート作成を行った。 第一段階では、全体的な市場の変化を抽出し、重要度や市場の波及レベルを分析した。 第二段階では、第一段階で選定されたさまざまな市場のトピックのうち、融合された移動体通信エコシステム上の10の主要トピックを選定した。 第三段階では、前段階で選定された各トピックを3つの分析フレーム、すなわち主要なポイント、市場へのインパクト、関連プレイヤーに向けたインプリケーションを抽出する形で整理を行った。 ●本レポートの意図 本レポートは、事実(ファクタ)の羅列や実績を予測するために作成されたのではなく、日本市場のトレンドと市場変化の大きな流れを読み取り、これによる示唆を提供し、各関連企業の戦略立案の参考資料として活用されることを目的としている。 TOP 目次 エグゼクティブサマリー 1 2010年日本移動体通信市場における10大トピック 1-1 ユーザーの利便性を高めるPush型サービスの拡大 1-1-1 コンテンツ検索からユーザー喚起へ 1-1-2 プラットフォームサービス 1-1-3 Push型サービスの市場インパクト分析 1-1-3-1 インフラの補完対策が進む 1-1-3-2 コンテンツのリッチ化と端末のパソコン化 1-1-3-3 ライフログの収集・活用が鍵 1-1-4 結論とインプリケーション 1-1-4-1 キャリア 1-1-4-2 コンテンツプロバイダ 1-1-4-3 メーカー 1-2 AR(拡張現実)利用環境の発達 1-2-1 モバイル業界で注目される新技術 1-2-2 AR技術の市場インパクト分析 1-2-2-1 スマートフォン普及を拡大させる触媒剤としての作用 1-2-2-2 GIS情報+3次元空間情報+分野別情報の結合促進 1-2-2-3 オープンな環境で消費者が制作するコンテンツの増加 1-2-3 結論とインプリケーション 1-2-3-1 キャリア 1-2-3-2 アプリケーション開発企業 1-2-3-3 メーカー 1-3 ライフログ・ビジネスの開花 1-3-1 動き出すライフログ・ビジネス 1-3-2 ライフログ市場規模予測 1-3-3 ライフログ・ビジネスの市場インパクト分析 1-3-3-1 常時接続インフラの普及対策が鍵 1-3-3-2 データ通信定額サービスが広範に普及 1-3-3-3 Push型サービスの普及を後押し 1-3-4 結論とインプリケーション 1-3-4-1 キャリア 1-3-4-2 コンテンツプロバイダ 1-3-4-3 主要メーカー 1-4 異業種参入によるオープンマーケットの一般化 1-4-1 世界的な流れで市場を掌握しているオープンマーケット市場 1-4-2 オープンマーケット登場による市場インパクト分析 1-4-2-1 キャリアのコンテンツ・アプリケーション関連の客単価減少 1-4-2-2 キャリアの積極的なオープンマーケット市場参加 1-4-2-3 消費者のコンテンツ・アプリケーション購買行動の変化 1-4-3 結論とインプリケーション 1-4-3-1 キャリア 1-4-3-2 国内端末メーカー 1-5 Androidの反撃 1-5-1 iPhoneに迫るAndroid 1-5-1-1 世界を席巻したiPhone 1-5-1-2 Androidプラットフォームへの期待 1-5-2 Androidの反撃によるインパクト分析 1-5-2-1 Android経由の広告リクエストの増加 1-5-2-2 フルFlashの標準化が加速 1-5-2-3 セカンドフォンから「1台目」としての需要創出 1-5-3 結論とインプリケーション 1-5-3-1 キャリア 1-5-3-2 メーカー 1-5-3-3 コンテンツプロバイダ 1-6 携帯UXのパーソナル化 1-6-1 UXのカスタマイズ化 1-6-1-1 UX(User Experience)の定義 1-6-1-2 UIからUXへ 1-6-2 携帯UXパーソナル化のインパクト 1-6-2-1 iコンシェルのユーザーカスタマイズ性の強化 1-6-2-2 スマートフォン化の流れによる国産端末のチャンス 1-6-2-3 ビジネスとしてのUXパーソナル化の可能性 1-6-3 結論とインプリケーション 1-6-3-1 メーカー 1-6-3-2 キャリア 1-6-3-3 コンテンツプロバイダ 1-7 「サード・カテゴリー」にみるモバイル端末の多様化 1-7-1 事実と予測 1-7-1-1 縮小を続ける国内端末市場 1-7-1-2 モバイル端末多様化への動き 1-7-2 モバイル端末多様化におけるインパクト分析 1-7-2-1 利用シーンによるモバイル端末使い分けの増加 1-7-2-2 モバイル端末におけるメーカー参入の増加 1-7-2-3 インフラ連係の進行 1-7-3 結論とインプリケーション 1-7-3-1 メーカー 1-7-3-2 キャリア 1-8 3G技術と多彩な無線技術の連係 1-8-1 インフラ融合時代へ 1-8-1-1 トラフィック激増時代のインフラ戦略 1-8-1-2 パケット定額制とスマートフォンがキャリアにもたらす光と影 1-8-1-3 フェムトセル(LTE/HSDPA)、WiFi、WiMAXが救世主? 1-8-2 インフラ連係のインパクト分析 1-8-2-1 マルチ通信対応端末の拡大と端末価格の上昇 1-8-2-2 無線インフラ専用コンテンツの拡大 1-8-2-3 専用エリアサービスの登場とホームICTへの連係が加速 1-8-3 結論とインプリケーション 1-8-3-1 キャリア 1-8-3-2 メーカーおよびコンテンツプロバイダ 1-9 再注目されるセンサーネットワーク 1-9-1 ユビキタスセンシングビジネスへ 1-9-1-1 NFCの国際動向と日本上陸の可能性 1-9-1-2 家庭と携帯電話を連係した商用化サービスの登場 1-9-2 センサーネットワークのインパクト分析 1-9-2-1 FeliCaケータイとNFCケータイの競争と共存? 1-9-2-2 センサーからデジタル家電まで、携帯電話と宅内家電連係の加速化 1-9-2-3 モバイル通信インフラからセンシングインフラへ 1-9-3 結論とインプリケーション 1-9-3-1 キャリア 1-9-3-2 メーカーおよびソリューションベンダー 1-10 キャリアの異業種企業との提携促進 1-10-1 単独戦略から多角的提携へ 1-10-1-1 ユーザー囲い込みと新収益源を目指す提携の多様化 1-10-1-2 異業種への参入を後押しする環境変化 1-10-2 異業種提携のインパクト分析 1-10-2-1 新しい決済サービスを巡るキャリアと金融企業の蜜月 1-10-2-2 キャリアの放送サービスバリューチェーン構築が加速化 1-10-3 インプリケーション 1-10-3-1 キャリア 1-10-3-2 メーカーおよびコンテンツプロバイダ 2 ROA Groupによる2010年の展望 図表目次 図目次 [図1-1]BCMCSの概要 [図1-2]マルチメディア放送社の自動ダウンロードサービス概念図 [図1-3]BeeTVの収益分配モデル [図1-4]NTTドコモのポケットU [図1-5]想定されるライフログ・ビジネスの段階的成長 [図1-6]NAIレイヤードサービス [図1-7]グーグルのWikitude画面 [図1-8]NTTドコモの「直感検索・ナビ」実演画面 [図1-9]AR技術が加味されたモバイルサービス利用環境概念図 [図1-10]NTTドコモの情報大航海プロジェクト「マイ・ライフ・アシストサービス」モデル [図1-11]携帯電話機ベースのライフログ・ビジネス市場規模予測(2010年~2015年) [図1-12]iコンシェルのビジネスモデル [図1-13]オープンマーケットにおけるエコシステム構築の動き [図1-14]韓国SKTのオープンマーケット「T Store」 [図1-15]スマートフォンユーザーのコンテンツ・アプリケーション消費行動の変化 [図1-16]世界主要キャリアのオープンマーケット市場参入 [図1-17]Android1.6におけるクイック検索BOX(左)とAndroid Market トップ画面(右) [図1-18] iコンシェルの基本画面 [図1-19]CEATECで紹介されたiコンシェルマチキャラのオプション [図1-20] ソニー・エリクソン製「Xperia X10」 [図1-21]シャープ製端末から提供される「スピンぐるカメラ」 [図1-22]モバイル端末市場のカテゴリー [図1-23]アップル製「iPad」 [図1-24]シャープ製「Netwalker」 [図1-25]台湾Camangi製「WebStation」 [図1-26]トラフィック激増時代のインフラ戦略 [図1-27]モバイルデータトラフィックの激増とキャリア対策の在り方 [図1-28]キャリアのインフラ展開ロードマップ [図1-29]キャリア3社の融合インフラサービスの方向性 [図1-30]ホームICTバリューチェーン [図1-31]FeliCaの拡張規格NFCとその用途 [図1-32]ヨーロッパ、北米、アジア地域におけるNFC実証実験ロードマップ [図1-33]パナソニック「みえますねっとHomeサービス」の仕組み [図1-34]FeliCaとNFCの住み分けと競争イメージ [図1-35]ケータイホームシステム構成図 [図1-36]ケータイホームシステムのアプリ画面イメージ [図1-37]トヨタ-KDDI及びシャープ-パイオニアによる、カーナビと携帯電話端末間の通信プラットフォームアプローチ [図1-38]携帯電話システムを用いるセンシングインフラの拡大シーン [図1-39]キャリアの提携先の多様化 [図1-40]キャリアの異業種参入を後押しする環境変化 [図1-41]通信・放送関連の法体系の変革 [図1-42]決済サービス強化に向かうキャリアと金融企業の相関関係 [図1-43]キャリアによる放送サービスバリューチェーン構築の拡大イメージ 表目次 [表1-1]キャリアと海外ネット企業のエコシステム戦略比較表 [表1-2]日本国内でのNFC実証実験内容(2008、2009年) [表1-3]キャリア3社の放送コンテンツ確保のための提携 [表2-1]通信関連主要プレイヤーのエコシステム戦略積極性分析 - 環境/ネットワーク/デバイス [表2-2]通信関連主要プレイヤーのエコシステム戦略積極性分析 - サービス |