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携帯電話向け燃料電池の最新動向

国内は2007年に商用化見込み 米国では2006年内に販売開始

 

出版社 出版日電子媒体ページ数
エムレポート 2006年11月¥ 21,00032p

目次

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【要約】

開発進む携帯電話向け燃料電池

現在、「ワンセグ」対応や音楽再生機能など、携帯電話端末の高機能化が進んでいる。端末の高機能化やデータ通信の高速化に伴い、端末の消費電力も増大傾向にある。これまで主流であったリチウム・イオン電池の性能向上よりも、速い勢いで必要な電力量が拡大している。特にワンセグ対応は将来的に標準搭載されていく見方も強く、内蔵電池の強化が必至な状況だ。

そのような中、携帯電話事業者や端末メーカ各社などは燃料電池の開発を従来から進めてきた。NTTドコモは富士通研究所とDMFC、アクアフェアリーとPEFCの共同開発を行っている。一方、KDDI(au)は東芝や日立製作所とDMFCの共同開発を進めており、現時点ではNTTドコモがPEFC、auはDMFCを採用する可能性が強い。

※DMFC(Direct Methanol Fuel Cell:直接メタノール型燃料電池)。
※PEFC(Polymer Electrolyte Fuel Cell:水素を燃料とする固体高分子型燃料電池)。

年内に使い捨て燃料電池が販売される米国

日本市場以外では、米Medis Technologiesが2006年中に、米国で携帯機器向け使い捨て燃料電池「Power Pack」の販売を開始する計画だ。米MTI MicroFuel CellsはSamsung Electronicsへの独占供給が決定している。一方、Samsung Electronicsは2006年4月に燃料電池による充電器を初公開した。しかし、端末メーカでは最大手のNokiaも燃料電池の開発を進めていたが、2005年3月に燃料電池搭載端末の開発計画一時停止を発表した。

キーワード】

  • PEFCを採用見込みのNTTドコモ!!
    NTTドコモが2006年8月に、現行のリチウム・イオン電池に代わる携帯電話向け次世代内蔵電池として、PEFCを最有力候補として開発することを決定した。
  • KDDIはDMFCを採用見込み!!
    KDDIが2005年9月26日に、東芝や日立製作所とDMFC内蔵の携帯電話端末を試作したと発表した。
  • 米国では年内にも販売開始!!
    米Medis Technologiesが2006年中に、米国で携帯機器向け充電器として、使い捨て燃料電池「Power Pack」の販売を開始する計画だ。

【1.市場概況】

2007年に燃料電池の導入が見込まれる3つの理由

現在、携帯電話向け燃料電池の開発が進んでおり、大方の見方では2007年の導入が有望視されている。2007年が有望視される背景には大きく3つの理由がある。1つは携帯電話端末の消費電力が飛躍的に大きくなる点、2つめが消費電力拡大にリチウム・イオン電池の性能向上が追いつかない点、3つめは2007年に航空機内へのメタノール燃料の持込規制の緩和が見込まれる点だ。

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目次/図表

要約

キーワード

1.市場概況

開発進む携帯電話向け燃料電池
表:携帯電話向け燃料電池の開発状況
年内に使い捨て燃料電池が販売される米国
2007年に燃料電池の導入が見込まれる3つの理由
マイクロ燃料電池の国際標準は2007年後半に制定見込み

2.通信事業者の動向

NTTドコモの動向

携帯電話向け燃料電池に対する4つの要求条件
図:燃料電池の応用と発展
9月にアクアフェアリーと業務/資本提携契約を締結
表:アクアフェアリーの概要
8月に携帯電話向け燃料電池の最有力候補にPEFCを決定
7月にアクアフェアリーとPEFCの共同開発で合意
表:FOMA端末向けマイクロ燃料電池充電器の仕様(試作品)
図:燃料電池充電器試作品
05年7月にマイクロ燃料電池試作品の性能向上に成功
表:FOMA端末向けマイクロ燃料電池の主な仕様(試作品)
図:マイクロ燃料電池試作品と携帯電話端末
04年9月にFOMA向けマイクロ燃料電池を試作
表:FOMA端末用のマイクロ燃料電池の主な仕様
図:FOMA端末用のマイクロ燃料電池(FOMA端末装着時)
図:FOMA端末用のマイクロ燃料電池(燃料電池本体)
図:マイクロ燃料電池の今後の進め方

KDDI(au)の動向

当初はリチウム・イオン電池との併用型が主流
05年9月に東芝や日立製作所と試作端末を開発
表:東芝/日立製作所との燃料電池内蔵端末の目標仕様
図:東芝との共同開発端末
図:日立製作所との共同開発端末
04年7月から燃料電池の開発を開始

05年2月に内蔵型マイクロPEFCを開発したNTT

表:マイクロPEFCの特長
図:マイクロPEFCシステム外観写真

3.メーカの動向

NTTドコモ以外への対応も積極姿勢のアクアフェアリー
2007年に固体化メタノールのサンプル出荷を開始する栗田工業
05年11月に燃料電池技術を開発した東京工業大学
05年11月に燃料電池技術を開発した物材機構
05年9月に世界最小サイズの燃料電池を開発した東芝

4.海外の動向

米Medis Technologiesの動向

2006年中に米国で使い捨て燃料電池の販売を開始
図:Power Pack
4月に使い捨て燃料電池の無料配布を実施
進む使い捨て燃料電池の量産を計画
2007年に日本でも使い捨て燃料電池の販売を開始

Samsungへ燃料電池を独占供給する米MTI MicroFuel

図:Mobionの燃料電池セル

4月に燃料電池利用の充電器を初公開したSamsung Electronics

図:燃料電池を利用した携帯電話向け充電器
図:PDA一体型燃料電池

米PolyFuelの動向

4月に英Johnson MattheyがMEAに自社製品を採用
05年4月に新開発のDMFC向け電解質膜を発表

05年3月に燃料電池搭載端末の開発計画を中止したNokia
燃料電池事業を育成する米Dow Chemical
04年11月に東京オフィスを開設した米DMFCC

5.その他の携帯電話向け電池の動向

4G端末の充電器を国内標準化

【リチウム・イオン電池方式】

3月に乾電池によるFOMA向け充電アダプタの販売を開始したNTTドコモ
図:FOMA乾電池アダプタ 01
05年7月にPMCとFOMA向け非接点充電器を試作したNTTドコモ
表:非接点充電器の主な仕様
05年4月以降にACアダプタを共通化したau
05年3月に急速充電可能な新型電池を開発した東芝
ワイヤレスで携帯電話端末を充電する研究を進めるMIT

【太陽電池方式】

太陽電池内蔵端末の開発も進めるNTTドコモ
図:FOMA D702iを基にした太陽電池内蔵端末(開閉時)
図:FOMA D702iを基にした太陽電池内蔵端末(折り畳み時)
図:Music PORTERを基にした太陽電池内蔵端末
表:太陽電池内蔵端末における性能向上の経緯

6.関連リンク

表:関連リンク(五十音順)

 

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